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プログラミングのことや趣味のことに関して綴ります。

バイト先のSIで「Androidのための現代的なREST通信について」発表した話

先日、バイト先で月一開催の社員・スタッフ(我々はバイトのことをスタッフと呼んでいる)が参加する「スタッフ会合」と呼ばれる会で「好きなことを話していいよ~」と言われたので、Android話をしてきた。
Androidやってる人にとってはもはや当然というか、日常的に触れていることだが、社内の刺激になればなとプレゼンを実施。
今回、そのプレゼン発表で思ったこと・感じたこと等を連ねていきたいと思います。

(※注)本記事には、スライド内容に言及する記述はございません。予め、ご了承ください。

プレゼン発表の難しさ

まず、今回のプレゼンで大変だったのが、与えられた時間は僅か10分だったということ。
Androidの話ができる~♫」と調子づいた私は、総スライド枚数約60という大作を作り上げてしまったため(いろいろな兼ね合いで削ることも難しく・・・)なんとかせねばならんと、リハの時点で早口の練習をしていた。

詳細な説明等を省きつつも、とてもじゃないけど10分では収まりきらず、自分のプレゼン力のなさ&頭の回転速度の遅さを実感していた。

とはいえ、あれだけの内容を10分で、かつ初学者に対して発表するとなるとそれなりに時間が必要になってくるものだ。
今回はなんと嬉しいことに、時間に幾分か余裕があったため、30分程度頂くことが出来た。なんとか一安心。

しかし、時間が長くなるということは、聴講者の集中力が続かなくなるというデメリットがある。
前回にも好きなことをプレゼンする機会を頂いていて発表したのだが、その時は若干1時間というボリューム大な発表になってしまい、後半につれてオーディエンスの眠そうな表情が多々伺えた。
今回はその反省も活かし、興味を引いてくれるような仕掛けを幾つか仕込んでおいた。
反応は微妙だった(汗)が、最後まで聴いていてくれているようで、成果は出たかなといった感じである。

私の知るところでは、限られた時間の中で、きちんと中身が整理されており、かつ聴講者に理解してもらえる(所謂LTのような)プレゼンを行っている諸先輩方がいる。
私もDroidKaigi等のカンファレンスに参加して、各方面のスピーカーの発表を聴いてきたが、どれも引き込まれるような(元々その話に興味があるという前提で聴いていたということをを踏まえてもなお)面白い話をしていた

エンジニアに限った話ではないが、仕事や技術の知見をため、成果を出すことで上流のプロになると、どこかしらで他に対して発表をする機会が増えてくると思う。
もし自分がそうなった時に、お粗末なスピーカーでは威厳もクソもないので、こういった場でプレゼンスキルを高めていくことの大切さを再認識することが出来たのはこの先にとって必ずプラスになっていくだろう。

専門用語を「あえて」連発

聴講者は必ずしも皆、Android開発に触れたことがある訳ではないため、そもそもAndroidの説明等をする必要があった。
また、参加していたスタッフの中には、この前入ってきたばかりの新スタッフもいたため、Androidはおろか、"ライブラリ"や"REST"といった用語も理解していないであろうことは容易に想像がつく。
だが、今回は「あえて」そういった専門用語の詳細な説明を省いた。これにはいくつかの理由がある。

まずはじめに、単純に時間がなかったからである。
RESTひとつとっても、それについて話していたらそれだけで話が組める(そこの中でも話しきれないだろうが)ほど、奥が深いものであり、その他の概念も同様に今回の発表の趣旨とはずれてしまうと危惧したためである。
このように、「なんの話がしたかったか」「何を伝えたかったか」を明確にするために、話が脱線しないために、このような処置を施した。

2つ目は、それは何?何でそうなる?何故それが必要になってくる?といったような疑問を抱いて欲しかったから。
答えだけをポンポン頭に叩き込んで、そういうものだとするのも、始めのうちは悪く無いとは思うが、やはり物事の真相を知ることは上に行くために必要不可欠なプロセルになってくる。「人は考える事・疑問に思うことを辞めたら死んだも同然だ」と誰かが言っていた気がする。

3つ目は、自らの力で疑問・問題を解決する力をつけて欲しかったから。
現在、新スタッフ向けの新人研修として、JavaなりDBなりWebなりの講義が行われているのだが、そのなかで自らの力で解決する能力もつけて欲しいという私の願いがあったのがきっかけとなる。
その研修の様子を伺ってみると、講義で聴いたこと+渡された資料やGoogle先生を使えば、いくらでも解決できる問題はあるはずなのに、それを聞くか?といった事案がいくつも発生していた。
別に質問すること自体を非難しているわけではない。誰だって始めはわからないところからスタートするわけで、かく言う私も、新スタッフ当時は右も左も分からない状態が続いていた。
もっとも一番最悪なのは、わからないのをそのままにして誰にも質問もせずにいることであるので、質問を通して理解を深めていくことはどこも悪いことはない。ただ、今から避難することは・話すことはそういったことではなく、これから先を見据えた場合、そのままだとヤバイよというのを伝えたい一心であるということを考慮していただきたい。
また、これは新スタッフのみならず、現行スタッフにも言えることだということ。この記事を読んでいる貴方も既に理解しているかも知れないが、ぜひ心に留めておいてほしい。
仕事の話になるが、作業をしていると必ずと言っていいほど、どこかで手詰まりが起こることがある。初めてのことをやろうとすると尚更だ。ここでどのような行動に出るか。私の場合、とりあえずなにが問題になっているかの究明を行う。自分が何に詰まっているのかをハッキリしなくては解決など程遠い。そしてその後、Google先生を通じて解決策を探す。または、身近に同じような問題を解決したことがあるor自分と比べ比較的その知識に詳しい人の時間を頂き、相談するというアクションをして解決まで至る。
私はいままで仕事やインターンをしてきた中で、問題の解決方法の多くが「他人に相談する」という手段を用いていた。だが、他人に相談するという行為は、その相手の「時間」という代償が付き物になってくる。
最終的に解決できたのであれば良いではないか、という声も上がってくるであろう。確かに、問題解決ができるに越したことはない。だが、その問題の幾つかを自らの力で解決できるのであれば・・・言うまでもがな、一人でできるに越したことはない。
問題の大きさによっては、同じチームメンバーと話し合わなければならないものが出てくる訳だが、「それくらい」自分で解決できないとこの先やっていけないのは目に見えている。
少し乱暴な表現になってしまったが、それでも、少し調べればわかるようなことをその都度質問なりされると堪ったものではない。(仕事となれば尚更)
ここで書いたことはそのままブーメランとなって私に返ってきているのだが(笑)、それでもこのことはスタッフのみんなに伝えたかったことの一つであったのは確かだ。
とはいえ、自力で解決するということは初学者にとって中々に難易度が高い。だからといって逃げていてはならない。誰しもスタートラインは一緒だったはずだ。自力解決が出来る人というのは、分からないことや不明点が出てくるとググったり本を呼んだりしている。そのサイクルの繰り返しにより、鍛えられているのだ。
まずは一歩、自分で調べてみるところから始めてみてはどうだろうか。もし、解決までに時間がかかりすぎるようであれば、その時は「他人に相談する」というアクションを選択するのがベターであると私は思う。

「時間が足りない」以外の理由は暗黙的に伝えたことである。
スタッフの中でこの記事を読んでくれている人がいるのであれば、私はそういった想いもあったのだよ、と理解してくれれば助かる。

発表をおえて

いろいろと書き連ねたが、今回の発表でAndroiderが増えるといいなという淡い期待も少なからずあったことは確かです(笑)。
スライドもSpeaker Deckに上げてるので、もう一度見て、興味持ってくれる人が一人でもいれば嬉しいな♪

今回発表で使用したスライドのURLはこちら↓

speakerdeck.com